福岡書芸院では常用体という部門があります。
一般的には調和体というのでしょう。
好きな詩や言葉、手紙を書いて作品作りをしていく中で、
自分の字を育てていく部門です。
古典の臨書に比べると、毎月の提出数もかなり少ない。
「自分の字で書きましょう。」なんて言われると、
自分の字より上手くなりたいから習ってるんだと思う方も少なくないでしょう。
しかし、今の自分の字は今の自分にしか書けないもの、
年を重ねるごとに字もその歳の字になっていきます。
そのことをいかに大切にしながら、成長していくか…
とても難しいことです。
そういう私も常用体には、いつもいつも悩まされます(笑)。
この作品は、先月雪柳が咲いた時に書いたものです。
咲いている風景を思い、その周りの空気を持ってこれたら…と書きました。
軸は尾形光琳。
花はその時の雪柳。
と、最近お気に入りの小鳥。